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DATE : 2007/01/02 (Tue)
PLUTO 4―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4)PLUTO 4―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4)
浦沢 直樹 /手塚 治虫
小学館 刊
発売日 2006-12-26




ロボットの哀しみ、人間の憎しみ 2007-01-01
 高度な機能を持つロボットが、人間レベルの感情を持つと、一体どういうことになるのか? そのテーマが随所で示されているのを感じた第4巻。アトムにウラン、お茶の水博士、ゲジヒト、アドルフ、プルートゥといった主要キャラクターにまた新たなキャラが加わる巻でもあります。

 時折差し挟まれる「500ゼウスでいいよ」のコマが謎めいた伏線みたいで、うーん、気になるなあ。こういうミステリー風の仕掛けがあって、それがたぶん、あとになって効いてくる(あるいは繋がってくる)ところが巧いですね。

 アドルフ、ゲジヒト、ボラー調査団という名前も、抜き出して繋げるとある名前が浮かび上がってくるみたいな・・・。大量殺戮兵器、強烈な憎悪、歪んだ夢と狂気といったキーワード的アイテムから、かつて一大帝国の独裁者として君臨していた人物を思い浮かべたんですけどね。こういう人間の感情とか意志とか理想とかが、高度なロボットの頭脳と合体したら、たぶんとんでもないことになるだろうなあ・・・(思いっきり妄想)


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