DDD 1 ｜奈須 きのこ

DDD 1
奈須 きのこ
講談社 刊
発売日 2007-01-10




まあ奈須きのこさんらしい 2007-02-14
読み終わった際の印象はまずそれです

多人数の一人称視点で書かれた文章を重ね合わせて章を形成する　一言で言えばFateみたいな感じ

そしてその多人数の視点を切り替えることによる　物語の構成の仕方に関しては上手く纏められています

オチのつけ方は今までの奈須きのこ氏よりも成長したかな？



さて　批判が多い文脈や文法に関してはやはり少し気になる部分はあります

まどろっこしく感じる方も多いかと思います

その部分に関しては客観的にどっちが良いかなんて決めることは出来ませんので

個人的には気にしていない　と言うに留めておきます



作品の内容部分に関してはミステリというよりバトルアクションに近いです

言うならば怪奇ミステリ的な「舞台装置」を使用した戦闘モノです

本格的にミステリの紐解きをしたい　なんて方には肩透かしかもしれません



☆は３つにしていますが　もしこれがライトノベルという枠組みであれば

私は☆を一つ足していたでしょう　つまり　そういう作品です


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