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DATE : 2007/09/25 (Tue)
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
福岡 伸一
講談社 刊
発売日 2007-05-18




この本がつくられた目的を果たしていると思います 2007-09-24
科学論文雑誌ではないのですから、最先端のことを書かなくても当然です。初出は『本』という雑誌なのですね。専門的ではない人々を読者層に設定しているねらいを考えると、良質の啓蒙書といえます。タイトルの「生物と無生物のあいだ」についても、両者の差異に関して筆者は明確に答えているといえます。国語の試験問題として設問を置くなら、ひとつの解答を文章のなかから抜き出すことができるでしょう。文系的な感性を多分に持ちあわせており、その文章の装飾をくさみと感ずる読者もいるのでしょう。「ニューヨークの振動」と題された1節なんかは、村上春樹かと思っちゃったよ。しかし、私にこの本を購入するに至らせたものは、まぎれもなくプロローグの最初の5行。理系というよりは日本の随筆の流れをくむような、自然に対する素朴な情感の描写でした。むかし今西錦司を読んだときにも、理系の枠に収まらない文章のうまさに感じ入ったことがあったっけ。良書です。体スゲェ!って感じ。最初の遺伝子が何ゆえに遺ろうと思ったのかは謎ですが、遺るためのシステムをこうまで複雑進化させた生命の精妙さに、ちょっと涙出た。ま、解明にマウス犠牲にしてますけどねー。


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