category: 本 売れ筋
DATE : 2007/12/06 (Thu)
DATE : 2007/12/06 (Thu)
バガボンド 27 (27) (モーニングKC)
井上 雄彦 /吉川 英治
講談社 刊
発売日 2007-11-29
吉岡一門との壮絶な戦いは終幕へ。井上ならではの筆での表現が素晴らしい。 2007-12-04
ペンでなく筆で書いているという著者の絵が、とても美しい。迫力がある。味わいがある。海外のコミックはおろか、過去の日本の劇画・漫画でも見たことがない、独創的な描画法を開発した井上の挑戦をおおいに賞賛したい。本巻では、その描画法がいよいよ板についてきていると感じる。また、234話の小次郎の習字のシーン、武蔵から見て覚悟がない相手が霞んで見えるシーン、237話冒頭の壮絶な斬り合いのシーンなど、単に絵に迫力を持たせるだけでなく、様々なシーンを技術を使ってより効果的に描きだすことに成功している。物語的には前巻から引き続き、吉岡一門との戦いを描いている。斬った相手の回想シーンを織り交ぜ、武蔵の心理を巧く描き出しつつ、もっと上位の概念(それが何かは、読み続けないと今の時点ではよくわからないのだが)や臨場感を読者に伝えてくれる。盛上がりでいえば、他巻に譲る部分もあるため、★を一つ減らしたが、バガボンド全体を説明するうえで本巻は貴重な過程なのだろうと感じる。次巻以降は、いよいよ新章に突入する。今後の展開が、より一層楽しみである。
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井上 雄彦 /吉川 英治
講談社 刊
発売日 2007-11-29
吉岡一門との壮絶な戦いは終幕へ。井上ならではの筆での表現が素晴らしい。 2007-12-04
ペンでなく筆で書いているという著者の絵が、とても美しい。迫力がある。味わいがある。海外のコミックはおろか、過去の日本の劇画・漫画でも見たことがない、独創的な描画法を開発した井上の挑戦をおおいに賞賛したい。本巻では、その描画法がいよいよ板についてきていると感じる。また、234話の小次郎の習字のシーン、武蔵から見て覚悟がない相手が霞んで見えるシーン、237話冒頭の壮絶な斬り合いのシーンなど、単に絵に迫力を持たせるだけでなく、様々なシーンを技術を使ってより効果的に描きだすことに成功している。物語的には前巻から引き続き、吉岡一門との戦いを描いている。斬った相手の回想シーンを織り交ぜ、武蔵の心理を巧く描き出しつつ、もっと上位の概念(それが何かは、読み続けないと今の時点ではよくわからないのだが)や臨場感を読者に伝えてくれる。盛上がりでいえば、他巻に譲る部分もあるため、★を一つ減らしたが、バガボンド全体を説明するうえで本巻は貴重な過程なのだろうと感じる。次巻以降は、いよいよ新章に突入する。今後の展開が、より一層楽しみである。
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