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DATE : 2006/12/09 (Sat)
ONE PIECE 巻44 (44)ONE PIECE 巻44 (44)
尾田 栄一郎
集英社 刊
発売日 2006-12-04




文句無し! 2006-12-08
個人的には1巻〜44巻の中で一番満足できた。戦闘の迫力・笑い・感動の3要素が揃っていて文句無し。



まず戦闘。海軍本部との本格的な戦いも迫力があったが、何と言っても目玉はギアの力。ブルーノ戦で登場した時はドラゴンボールのスーパーサイヤ人への変身のように、単なる力のインフレに使われてしまうのではないかと心配したが、この巻ではギアの力の仕組みがしっかり説明されている(科学的・現実的にあり得るかどうかは別にして)。それを読めばギアの力がスーパーサイヤ人のような「敵の強さにあわせて適当に強くなる変身」ではなく、あくまでゴムゴムの能力の応用に過ぎないとわかる。

 ちなみに、このワンピースではどのキャラも必殺技の類を修行無しで突然使うが、そのやり方が私はけっこう好きだ。どっかの仙人のような爺さんの所へ修行に行ったり、一人で山にこもって奥義を習得したりするのはワンピースには必要無いと思う。



次に笑い。お馴染みのゾロ×サンジのやりとり、少し鬱陶しいウソップのツッコミに加えてフランキーやチョッパーも細かいところで笑わせてくれる。シリアスな場面を壊さない絶妙なバランスがいい。だが今回一番笑ったのはあの人だろう。不意を突かれて思わず吹き出してしまった。海軍でも出世出来ていないようだ。



そして感動。生憎涙もろくはないのでこの巻を含めてワンピースでは一度も泣いたことが無いが、ラストは十分感動できるものだった。これぞ少年漫画ですね。





ワンピースは一つの話が長いとよく言われますが、このくらいでちょうどいいと思うのは私だけでしょうか。アラバスタ編にしても空島編にしても、伏線も多くストーリー上欠かせない話です。そして何より、多少テンポが悪くてもずっと続けて欲しいと思わせてくれる作品です。尾田先生、100巻くらいまでなら文句言わずについていきますので頑張ってください。


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