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DATE : 2024/11/24 (Sun)
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DATE : 2007/01/22 (Mon)
魔法先生ネギま! 17 (17)魔法先生ネギま! 17 (17)
赤松 健
講談社 刊
発売日 2007-01-17




若干内容に踏み込んだレビュー/ネギまの深さ 2007-01-20
長かった超鈴音編もようやくクライマックスです。



ネギまは萌え路線もやりつつ王道的な少年漫画として筋をつけ、なおかつ青年漫画のように主人公が自分の戦いについて悩むという近年まれに見る各種要素ごった煮でなおかつ傑作である作品です。このあたりは各種考察サイトが異様な充実を見せているので是非一読をお勧めします。本編を読みながらこれらサイトを見ることでネギまの懐の深さについて感じることができるでしょう。

この巻は全編通じてバトルですが、その中での見所は戦いの中で主人公ネギが「戦いの意義」について苦悩して答えを出していく過程でしょう。これまでの過程で一回り成長した主人公が仲間の力を借りてようやく巨大な敵とイーブンの立場に立つ。ここまでは普通の少年漫画でよくある流れですが(赤松健が「普通の少年漫画」をやっている、という1点においてさえある意味脅威ですが)、その間ネギは敵のしようとしている行為が正しいのではないかと悩みます。このあたりは「普通の少年漫画」ではなかなかやらないことでしょう。ネギはこの巻の後半を通じて答えを出していきますが、マジメに哲学してみると案外深い問題だったりしてメッセージ性も高いと言えるでしょう。

もちろんエンターテイメントとしての盛り上げ方もかなり高いレベルで、ネギが答えを出した後の言わば「エキシビジョンマッチ」も素晴らしい内容となっています。



また、学園祭編に入ったあたりから年配のサブキャラがかなりいい味を出していることが多いのですが、この巻は学園長。かなり渋くて漢です。どう漢なのかは見てのお楽しみということで。



評価は当然☆5つ。


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