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DATE : 2006/11/19 (Sun)
手紙手紙
東野 圭吾
文藝春秋 刊
発売日 2006-10




苦悩の手紙 2006-11-18
久しぶりに泣ける小説だった。弟想いの兄が、弟を大学に行かす為に強盗し、殺人を犯してしまう。殺人者となった兄と殺人者の弟として生きることを強いられる弟。刑に服する兄と、世間で常に殺人者の弟として苦労して生きていく弟。その二人をつなぐ手段は唯一兄からの手紙だけ。しかし、兄は弟がどんなに苦労しているか知らない。弟も兄がどのような思いで手紙を書いているのかわからない。常にすれ違いの人生。そのすれ違いが、あるきっかけで手紙が届かなくなったとき、やっと交差する。長い長い時間をかけて…。本当に何度泣いたか分からない。心温まる小説だった。


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