バガボンド 24 (24) ｜井上 雄彦 /吉川 英治

バガボンド 24 (24)
井上 雄彦 /吉川 英治
講談社 刊
発売日 2006-10-23




「彼我」の機微から「非我」の境地へ 2006-10-26
言葉・絵の形而上性。心象の形。

随所に魂が一つ一つの絵に込められています。



裏表紙、巻末の見開きに井上氏は

「人はまっすぐにものの見る眼を持って生まれ、後天的に獲得した斜めに見る眼をもてはやし、いつか手放していく」と、記述していました。

何か今回の武蔵を象徴しているかのようでしたね。



小さい頃の情景が理だった。

あれは理だったのに、何故「遠回り」をしたのか？

己の激情が、捕らわれた意識が、相手をねじ伏せてきた心が「斜めに見る眼」にしてしまったのかも知れませんね。



小次郎と相対することで、また武蔵は変わっていきます。


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